2018/03/11
古代中国の李信を主人公とした歴史物語
キングダムのストーリー
キングダムの主人公は戦災孤児で下僕の身から物語が始まる。同じく下僕であり無二の親友である漂の影響で二人とも将来は剣で身を立て、将来は天下の大将軍になる事を目指して修行を行っていた。
そんなある時、王宮に仕える昌文君が漂を見て気に入り、漂を見受けし王宮で働かせたいと申し出てくる。素直に喜んで送り出した信だったが、それから程なくして事件が起こる。市場で噂が流れており、王様と王弟が争いを起こし、ついに内紛に発展し王宮内で王の派閥が一掃されたということだった。
市場で聞いた話が頭から離れず不安になっている信だったが、不安が的中する。漂が血だらけになって戻ってくるのである。漂は死に際に自分の死体は追手のなすがままにして、信に地図を渡しある所に行くよう信に言い。「託したぞ」と最後の言葉を残して死んでしまう。
状況が飲み込めない信だったが、地図の場所に向かう信、そして、そこで出会ったのは漂とそっくりの人物で政と名のり、直後に到着した刺客の言葉より政が大王だという事がわかり、信はすべての状況が飲み込めます。漂が王宮へスカウトされたのは、王の影武者としてであり、影武者としたのは王である政で、刺客は王弟が差し向けたもので、漂は影武者として王と間違えられ刺客に殺された。つまり、王宮の兄弟喧嘩に巻き込まれて漂は殺されたという事を理解します。
怒りに震える信だが、とりあえず怒りは漂を直接殺した刺客の方に向く、刺客と戦い始める信だが、劣勢になって諦めかけた時、政のアドバイスで息を吹き返し何とか刺客を倒します。
刺客を倒した後、王である政に怒りが向くと思われたが、王が私のために犠牲になった者もいる、漂もその一人だとの話した事と、漂の託したぞという言葉が政の事を指していると気づき。政と行動を伴にする事になる。
キングダムの評価(5段階)
画力・・・・・★★★ 初期は若干荒い
ストーリ・・・★★★★★ 各戦いに転換点となるポイントがある
設定・・・・・★★★★ 歴史物だがストーリと連結しているのがすごい
キャラ・・・・★★★★★ 曲者で個性的な者が多い
その他・・・・★★★★★ オカマ最強で伝説確立・・・
総合・・・・・★★★★★ 話の持って行き方が上手い作品
キングダムの感想
キングダムは4巻までの王宮奪還作戦までは、プロローグの色合いが高い。王宮奪還までの功績により信は平民身分を獲得し、軍に加われる様になるのだが、一兵卒から天下の大将軍への道が始まる。
ただし、王弟の反乱での人脈はそのまま残っており、王の友人として王宮に出入りする事もできる。軍に入っても礼節があまり身に付かず。壁千人長に対しても「壁のあんちゃん」と呼んでいます。
この作品で面白いのは、力まかせの武力だけでなく謀略・計略などが合わさっており、作中で最強のキャラとみられる王騎将軍も、趙国宰相の李牧の巧みな大戦略により死に追いやられています。
そして、その李牧も叢の戦いでは、意表をつかれた楊端和の率いる山の民による参戦で敗北しており、完全に最強キャラという者はいない。状況によりどんなキャラでも敗北する事がありえ何が起こるのか楽しみにさせてくれる作品です。
また、オカマ疑惑のある王騎省将軍を筆頭に、キャラに曲者が多く、キャラ独特の持ち味があり面白いです。
・オカマ疑惑が絶えない王騎将軍
・山賊のお頭で心理戦を使う桓騎将軍
・ポーカーフェイスで死んでいない部下の仇を討つ謄将軍
・感だけで行動し李牧の流動を見破る麃公将軍
・自分の国を作る野望がある王翦将軍
・部下を虐待するが、時には褒美に伽をさせようとする女性、媧燐大将軍
将軍クラスでこの曲者ぷりで、その部下や王なども奇行者が多い。主人公の部隊である飛信隊の中にも、河了貂・羌瘣など普通でない人が混じっています。
しかも、業攻めに関しては、食料や兵站の概念があり、戦略的にも深く面白い作品になっています。