2018/03/11
数多くあるガンダムシリーズの最初の作品
機動戦士ガンダムのストーリ
人類が増えすぎた人口を宇宙に移民させるようになった時代の話、地球から一番離れた宇宙コロニーのサイド3はジオン公国を名乗り、地球連邦政府に対して独立戦争を宣言する。
当初は物量に勝る連邦軍の勝利と思われていたが、戦争開始と同時にレーダーや誘導兵器を無効化するミノフスキー粒子と人型機動兵器モビルスーツを導入したジオン軍が、月面基地グラナダを制圧しサイド1、2、4を壊滅させ、ブリティッシュ作戦でコロニーを弾頭にして南米の連邦軍本部(ジャブロー)を直接攻撃しようとするが連邦軍の必死の抵抗でコロニーは軌道をずれ、オーストラリア大陸に落下する。
ジオン軍は再度のコロニー落しで連邦軍本部ジャブローを壊滅させようと、サイド5ルウムへ侵攻するが、待ち構えていたレビル将軍率いる連邦艦隊と戦闘になる。
この時、連邦軍とジオン軍の戦力比は3対1で連邦の誰もが連邦の勝利を予測していたのだか、ミノフスキー粒子とモビルスーツの導入に伴う戦闘方法の変更に連邦軍は対応出来ず。司令官のレビル将軍も捕虜になり、連邦軍艦隊は8割が壊滅し宇宙における優位はジオン軍が確保する事になるが、地球連邦軍の30分の1程度しか国力が無いジオン軍も戦争継続が不可能な状態になる。
そのため、ジオンはルウム戦役での大戦果を楯に優位な和平条件を締結しようと目論むが、捕虜になっていたレビル将軍が工作員の手引きで脱出に成功し、ジオンの内情を知るレビル将軍が「ジオンに兵なし」の演説を行い、ジオン軍の内情が暴露されてしまい、和平交渉はお互いに大量破壊兵器を使用しないという「南極条約」の締結で終結してしまう。
それに対して、ジオンは地球侵攻作戦を立案し実行に移す。この作戦は鉱山地帯や穀倉地帯などを制圧し国力を拡充しながら連邦軍本部のある南米のジャブローを陥落させるという事を目的にしていたのだが、占領地を拡大していくにつれ補給線に限界が訪れ、ジオン側にも限界が訪れる、また、一方の連邦軍もジオンのモビルスーツに対して有効な攻撃手段が無いことから、双方とも決め手を欠く状態になり戦線が膠着状態になる。
そして、この状況を打開するために連邦が行っているモビルスーツ開発計画「V作戦」の試作モビルスーツを狙ってジオン軍が襲撃をかけて来るが、そのモビルスーツに偶然居合わせた主人公のアムロ・レイが乗り込むところから物語が始まる。
機動戦士ガンダムの作品の評価(5段階)
画力・・・・・★★★ 古さが目立つ
ストーリ・・・★★★★ ジオン・連邦とも組織内の争いがあり複雑に
設定・・・・・★★★★★ コロニー落しだけでなく、コロニーだけでも凄い考察力
キャラ・・・・★★★★★ 有名キャラが多く、名台詞も多い
その他・・・・★★★★★ 政治・人間ドラマとしても優れている
総合・・・・・★★★★★ ガンダムシリーズの原点で派生作品も多い
機動戦士ガンダムの感想
この作品の面白い所は、宇宙コロニーを一つだけとっても、円筒形の筒状で回転して遠心力で重力を作っており、その内部に何千万人もの人間が暮らしているという設定一つだけ取っても設定が非常に優れており。この全長32キロ、直径6キロに及ぶコロニーを弾頭にして地球に落とすという発想力に非常に優れた作品。
その他にも、ミノフスキー粒子とモビルスーツの登場による戦争方法の変化や補給線の考えなど細部まで造られている世界観が優れた作品であるだけでなく、登場人物に関してもシャアが実はジオン・ダイクン(ジオン共和国首相)の息子で、父を暗殺したザビ家への復讐のためにジオン軍に潜り込んでいたり、セイラはそのシャアの妹だったり、連邦軍内での足の引っ張りあいや、ザビ家の兄弟の確執など物語としても作り込まれた作品。
また、地球連邦政府によるスペースノイドに対する差別やそれに対するジオン独立戦争やジオン軍のザビ家独裁など政治体制など政治的な設定も盛り込まれており、子供の頃と大人になってから見ると別の意味で楽しめる作品です。鬼の様に思われるジオン軍の戦闘機が救難物資を投下するシステムを備えていたり・・・・、シャアは戦闘外では良い人だったり。
ちなみに、個人的にですがシャア専用オーリスを見ましたが、造りこみが凄かったです・・