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宇宙戦艦ヤマト2199

time 2017/04/13

宇宙戦艦ヤマト2199

名作の宇宙戦艦ヤマトのリメイク版

宇宙戦艦ヤマト2199のストーリ

宇宙戦艦ヤマトの人類は太陽系内の他の惑星に進出するレベルまで発展していたのだが、恒星間に渡って領土拡大を行っているガミラスと接触してしまう。まもなく両者の間に戦争が勃発し、当然の事だが圧倒的な軍事力の差で地球防衛軍は壊滅し、地球自体もガミラスの「遊星爆弾」というロングレンジ攻撃に手も足も出ず。人類は地下都市に追いやられ、そこも汚染が進み滅亡の危機に追いやられてしまうところから物語が始まる。

惑星「イスカンダル」から届いた使者により、波動コア(エンジンの核)を受け取り、地球人は最後の力を振り絞り恒星間航行可能な宇宙戦艦「ヤマト」を完成させる。そして、遊星爆弾による汚染を除去する「コスモリバースシステム」という装置がイスカンダルにあり、それを受け取りに宇宙戦艦ヤマトが旅立つというシンプルなストーリで始まる。

宇宙戦艦ヤマト2199の作品の評価(5段階)

画力・・・・・★★★★  リメイクされて現代風のアニメに
ストーリ・・・★★★★  最初はシンプルだが、最後に意表をつく話が多く楽しめる。
設定・・・・・★★★★  波動砲やワープなどSFとしては十分
キャラ・・・・★★★★★ デスラー総統やスターシャや沖田十三等は有名
その他・・・・★★★★★ リメイクして戦闘時の画面が非常に良くなっている
総合・・・・・★★★★★ 名作だけありかなり出来の良い作品

以下、ネタばれ

宇宙戦艦ヤマト2199の感想

非常に懐かしい昔の名作、リメイクされてヤマトがスムーズに動くし戦闘シーンの描写が驚くほどパワーアップしているが、以前の作品だとヤマトは「轟沈」だと思われる被害を受ける所も微妙に画像が抑えれておりバランスが取られている。絶望感の演出では旧作の方が優れていた様に思われる。

また、後半になってくるとガミラスの国内の描写が多くなり、ガミラス内でも色々と争い、ガミラス国内での謀略なども起こり、その事がヤマトの危機を救ったりもする。ある意味、人間くさい足の引っ張りあいを露呈するガミラス人、内紛をする集団は脆いと言う事を表しています。
※ガンダムでいうとザビ家内の足の引っ張り合い。

そして、宇宙戦艦ヤマトで一番考えさせられた所は、地球人とガミラス人とイスカンダル人の立場、話の半ばで明らかになるのですが以下の通りになります。

  • 地球人はガミラスと最初に接触した時、交渉も何もせず援軍を呼ばれる前に相手を叩くという本部の考えで地球側から奇襲攻撃を敢行して星間戦争を勃発させるという愚かな行動をしています。考えなくても分かるのですが、太陽系内をやっと出ろうとしている地球人と、恒星間に領土を拡大しているガミラスとは科学力のレベルが全く違うのは子供でも分かる事です。もちろんガミラスから見たらまさに礼儀も知らない蛮族です。
  • ガミラス人、デスラーに支配され拡大政策を進めている帝国、デスラーの目的はサーシャーのために宇宙を武力で統一し、平和をもたらす事です。その内容は、服従する他星人は2等ガミラスとして迎え、さらに他の星を制圧するというやりかた・・・・、もし、地球人が最初のガミラスと接触時に降伏しても傭兵となり命尽きるまで戦わされる運命だったのかもしれません。
  • イスカンダル人はスターシャ女王が治めており、そのスローガン「あまねく星々の救済」を唱えて平和主義を唱えているが、その昔は銀河で大暴れをした種族で、逆らう星は波動砲の連続射撃で星ごと消していった種族、ガミラス人とは起源が同じで科学力はイスカンダルの方が発展していたが、理由は不明だが現在は人口減少で滅びかけている。

物語終盤になってくると、デスラーとスターシャがホットラインが直接会談をしているので分かるが、デスラーがスターシャに惚れており、スターシャの代わりに宇宙に平和をもたらそうと武力制圧による帝国の拡大を行っている事が分かる。ある意味勘違いしたデスラーが別方向に暴走しており。そして、デスラーの拡大政策の犠牲になった地球に救いの手を差し伸べてくるスターシャ、合せるとある意味マッチポンプと言える関係です。侵略される星には迷惑な話で、お互いにまともに話が成立しない事をみても「コミュニケーション」能力が大切だと思う作品でした。

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