2018/03/11
幼い頃に手術で命を救われた主人公が医者になり活躍する物語
最上の命医のストーリ
幼い頃に心臓の手術によって命を救われた少年の西條命は、その事をきっかけに自身も医者になる事を志し、子供ながらに勉強を続け、医療知識や技術を身につけていく。
そんな頃、命は友人と釣りに出ていた時に、トラブルが起こり友人が危篤状態になる。そこで、知り合いの医者である神道に状況を伝え「外傷性の心タンポナーデ」だと判断する、神道も命を探すが、ボートが流されているため、場所が分からず。仕方なく命に救命措置を取らせる事になる。処置は見事に成功し、神道は命に、友人を救ったことはその友人を救っただけでなく、その子孫をも救ったことになるという「無限の樹形図」を救う事だと教える。
そして、時が経ち西條命はアメリカで最優秀若手医師賞を受賞して日本に戻ってくる。命の目的は「無限の樹形図」の考えの影響を受け、日本で様々の要因で切り捨てられそうになっている小児科医療の普及を目指し、病院内で小児医療に携わっていき、やがて仲間を増やしながら小児医療を広げて行く物語。
最上の命医の評価(5段階)
画力・・・・・★★★★ 画力は既に安定している
ストーリ・・・★★★ 医療関係としては定番的
設定・・・・・★★★ 小児医療の難しさ、院内闘争などがある
キャラ・・・・★★★ 破天荒な行動もあるが枠ははみ出していない
その他・・・・★★★ 主人公は特殊技能まで持っている
総合・・・・・★★★ 医療漫画としてはインパクトに欠ける
最上の命医の感想
最上の命医ですが、医者の漫画は良くありますが、そんなには逸脱していない漫画の主人公としては良くある話です。ただ、彼は努力を行っていく才能の他に「次元変換能力」という2次元画像を見て、3次元画像に変換できるという特殊な脳内スキルを持っています。ある意味、小型カメラなどを使う施術においてはその能力が如何なく発揮されます。
また、同僚の桐生危も主人公と同等のスキルを持つと主人公から評価されており、舞台となる平聖中央病院は二人のコンビにより難しい施術を次々とこなしていき、また、二人揃って挑戦的な事を好む傾向がありますので、新発想の施術をこなして行ったりする事が本作品での面白い所であります。実は手術内容は取材に基づいて書かれているそうです。
また、病院内での内部抗争というのがこの手の漫画には多いのですが、まあ命を救う現場でのいざこざはやめて欲しいものです。ちなみに、実際の医者のこぼれ話ですが、手術中の医者の突っ込みは、手が使えないので頭突きと蹴りが基本らしいです。結構激しい世界です。