2018/03/11
オタクな主人公が一転してロードレースの世界へ
弱虫ペダルのストーリ
千葉県の総北高校に通う主人公の小野田坂道はアニメをこよなく愛するオタク、高校に入ったらアニメ研究会に入る事を楽しみにしていたのだが、部員減少により休部状態になっている事を知り、部員の勧誘を行っていたが部員が見つからないで困っていた。
そのような時、坂道が総北高校の斜度20%の激坂で知られる裏道をママチャリで歌いながら上って行く姿を同級生の今泉俊輔がみつける。自転車をやっている今泉の経験からしてこの激坂をママチャリで平気で上って行く坂道の脚力は信じられない物で、今泉は坂道に勝負を申し出る。
当初は、体育会系的なのりを怖がっていた坂道だったが、勝負に負けたらアニ研に入るという今泉の出した条件に引かれて勝負を行うも、勝負において今泉の見せた凄さには素直に憧れる。
また、秋葉原で鳴子章吉と出会い、ある事で一緒に走った事から仲良しになり、自転車の世界に興味を持つようになる。その後、アニ研の仲間集めを諦め自転車部に入る事になるのだがそこで意外な才能を発揮する事になる。
弱虫ペダルの評価(5段階)
画力・・・・・★★★★ 上手な方のレベル
ストーリ・・・★★★★★ 最終目標は固定なので分かりやすい
設定・・・・・★★★ スポーツなので難しい設定は無い
キャラ・・・・★★★★ 個性の強いキャラが多い
その他・・・・★★★★★ 勝負にかける執念がすごい
総合・・・・・★★★★
弱虫ペダルの感想
弱虫ペダルの見所は勝負にかける意気込みだと思う。総北高校も新入部員が入った時から段階的にインターハイ選手の選出に入っているし。全てがインターハイで一位を取るために並々ならぬ努力をしている。以下、その例です。
泉田塔一郎
インターハイに向け数ヶ月前から筋トレを行って、ついに自分の筋肉と語るレベルまで達してしまった。そして、彼の筋肉には名前がつけられており、性格も違うと本人は言っている。
御堂筋 翔
勝つためには何もいらないと言う考えで数々の作戦を行う台風の目、心理作戦も良く使う、人員的に劣る京都伏見高校を引っ張っている。ザクと量産型で無い者を区別できる目を持つ。
手嶋 純太・青八木 一
この2人はコンビネーションプレイが得意で、ギリギリまで接近して心拍数まで合わせる直線同調走行(シンクロストレートツイン)が可能、また手島は無口な青八木の言いたいことを、言葉を介さずとも察することができるテレパシーに近い能力がある。
また、これに加えて各校の様々な戦略が入り混じり、オーダーやフェイズなどの指令に関する単語も使われる。その時々に応じて、大目標を達成するための中小の目標があったりする頭脳戦も面白い。特にこの分野では御堂筋君が頭一つ抜けており、そのおかげで御堂筋以外は明らかに力不足である京都伏見高校でも優勝争いに絡んできます。
個々人の技量・能力、チーム毎の作戦など、単に早く走ることが目的のロードレースなのに複雑な戦いになっているのが面白いお勧めの作品です。
そして、お気づきの方もいらっしゃると思いますが、御堂筋はアニメ用語をたまに使いますが、主人公の坂道とは相容れない存在みたいです。